有償でイラストレーターさまを募集して思ったこと、感じたこと
はじめに
現在個人製作のアダルトゲームを企画中です。
その際に感じたことがあったので、メモ程度に綴ります。
今回の記事の経緯
今回、初めて有償依頼でのイラストを募集を行いました。
金額は伏せますが、私にとっては大きな金額で
イラストレーターさまにとっては相場より少し安く、申し訳なく思います。
それでもかなりのイラストレーターさまからご連絡がありました。
しかもクオリティも高い!!
ポートフォリオを拝見しながら
「すごい」「きれい」しか言えない
語彙力皆無マンができあがりました。
真面目な話
ただ、初めてまとまった量を依頼することと(立ち絵、CG、表紙など)
R18という特殊な発注になるため、私自身かなり慎重になっていました。
私が募集をかけるにあたり重要視していた部分は以下です。
- R18イラストを描けるか
- ゲームに使用できるイラストを描けるか
- 「綺麗なイラスト」よりも「かわいくてエッチなイラスト」
- イラストのうまさよりも独特さ
これが伝わるように企画書を作成し、添付いたしました。
説明はいったん抜きにして
応募してくださったイラストレーターさまの特徴と気づいたことをまとめます。
ちなみに応募してくれたみなさまは、
全員めっっっっちゃうまいイラストレーターさまという前提です。
分類わけするなんておこがましいです。
そして全員、しっかりサンプルイラストを添付してくださりました。
中には超リッチなポートフォリオを送ってくれた人もいて腰が抜けました。
ちなみに今から分類わけをしますが
これがのちに私に致命傷なブーメランとなることをお伝えしておきます。
募集してくれたイラストレーターさまの主なタイプ
1,アダルトイラストは描いたことがないけど
「面白そうです! ぜひやらせてください」のパッションタイプ
2.お仕事経験ありだけど、アダルトイラストはない
でもめちゃくちゃイラストが美麗で、ビジネスマナー◎クールビューティタイプ
3.アダルトイラスト、商用経験あり、完璧マッチタイプ
この3タイプの人が募集してくれると
……もちろん、3を選ぶんですよね。
でももし、3がいなかったら1の人と2の人、どっちを選ぶか悩むと思います。
だけど個人的にはパッションを選びたいな!!!!! って思ってしまいました。
なぜなら頑張ってくれそうだから!
それに企画書褒められて嬉しかったから!
で、ここからブーメランな話なのですが
今回身銭を切って募集するにあたり、めちゃくちゃ慎重になった私です。
でも、恐れ多いすごい人たちの中から、たった1人選ばないといけない状況に
自分を客観的に一作家として見て、重ねてしまいました。
企業だってシナリオライターや作家を
コンペや営業で人を選ぶとき同じ気持ちなんじゃないかなーって。
ちなみに私はクールタイプだと自分で判断しております……。(文章が硬い)
今回の私が募集するにあたり特に気にしてみたことです。
今回はイラストですが、小説や脚本でも通じるところがあり
これを書きながらストレスで胃に穴が空きそうになってます。
(身に覚えがありすぎる)
- R18イラストを描けるか
裸を描けるか、また致すシーンもあるため複雑な体位が描けるか
- ゲームに使用できるイラストを描けるか
企画書にゲーム内容の記載があります。その世界観に合うか。
例:パステル調だと背景と立ち絵が浮く可能性がある
- 「綺麗なイラスト」よりも「かわいくてエッチなイラスト」
実用性。綺麗すぎるイラストは一枚絵だと感動するが、今回のゲーム制作では
キャラクター自身を好きになってほしかった
- イラストのうまさよりも独特さ
上記と少し被るが、愛嬌のあるイラストはその人のオンリーワンになるのではないかという意図
いろいろな意図があって記載をし、募集したわけですが
3タイプの方が応募してくださったので
ポートフォリオに「裸」「行為イラスト」がない方は
そうそうに「今回は残念ながら……メール」を送ることになってしまいました。
いかんせん、こちらに絵の心得がないので、まったく描いたことがない人に
伝えるのは至難の業だと思ったからです。
そして次に、綺麗すぎる人にもすみません……とお伝えいたしました。
ジャンルが違う方を採用すると、どちらにとってもいい結果にならないかと思ったからです。
絵柄を変えてくれなんて言えませんからね。
3タイプの中なら3を選びます。
でも3がいなかったら、1のパッションを選ぶとさっき書きました。
「おもしろいですね!」「ぜひやりたいです!」
私も人間なので、心揺さぶられます。
経験はないけど、もしかしたら……この人なら……と思ってしまいます。
企業も、同じなのでは……
そして、小説、脚本、シナリオでもそうなのかなと思いました。
お金が絡みますもんね。わかる……わかるよ。
採用の人がどこをみてるか……。
今まで営業したり、コンペに応募する側だったけど……
今回募集するにあたり、多くのものを得た気がします。
3タイプそろったら、私は負ける。
タイプ3の人でパッションがあったら、勝てる気がしない。
でも、どうせ負けるなら
熱意を伝えるしかない!!!!
って思いました。
コンペによってはかなり激戦のものもあります。
その中で私のタイプはどれかと考えた時3ではないと思います。
いろいろな意図があって人を募集し
それにマッチした人がライバルかもしれません。
そんな中でお高くとまっていたら論外ですよね。
しかも、募集概要とはまったく違う人がきたら、落とされて当然だと思います。
(いませんでしたが『男しか描けません』って人が来たら、すぐ『すみません……』とメールを送っていたと思います)
企画意図をしっかり読み込んで、自分にそれが該当するか
そして該当しない場合はパッションで押し切るしかないです。
最後に
今回は本当にいい勉強になりました。
私が大富豪だったら、応募してくれた人全員にイラストを頼みたかったくらいです。
それくらいどの人もとっても素敵すぎるイラストでした。
今は順次「今回は残念ながら……メール」を送っているのですが
みなさんの熱意に押されて「こういうところがとても素敵でした!」と添えたうえで
受け取った人が残念な気持ちにならないように配慮しつつ
また機会があればこちらからお願いしたいですと連絡しています。
人間に大事なのは心と、思いやりですね。
忘れないようにしよう。