頚椎椎間板ヘルニアの経過とリハビリ①
はじめに
作家の呉西しの(黒田美優)です。
去年、2022年ゴールデンウィークに頚椎椎間板ヘルニア※(以下、頸椎ヘルニア)になり、
現在リハビリをしているので経過を書いていこうと思います。
理由としては、私が発症したとき、本当に治るのかとても不安になり、何度もくじけそうになったからです。
これを読んだ人がここまでよくなるんだ、と少しでも元気づけられたらと思っています。
※私はCTやMRI検査は受けておらず、整形外科医の診断のみです。
発症 1回目
2022年5月1日。
ゴールデンウィーク1日目の朝。
目が覚めると、首と背中に痺れとわずかな痛み。
起き上がり、まずトイレに向かう。
しかし……しゃがめない……!!!!!!
背中にナイフで刺されるような激しい痛み。
おしっこしたいだけなのに……。
背中が痛すぎて、肩甲骨を骨折したのかと思った。
しかし、ゴールデンウィーク初日。
整形外科は休み。
骨折を疑いつつも、いや……寝違えに違いない……。と痛みに耐える。
(きっと明日には治ってるはず)
2日目。
痛みが治まらない。手で肩を揉むと少しマシになる。
首がまったくうごかない。ガンプラのほうがまだ動く。左右上下できない。
背中、肩甲骨あたり、腕、肩が傷む。
垂直に立つか、座った状態が一番マシ。
腕は上がらないけど指は動くので仕事はしていた。
だけど、夜は痛みで眠れない。6時間ごとに鎮痛剤を飲む。それでも効かない。
やっと眠れても寝返りを打つと痛みで飛び起きる。というか、寝返りが打てない。
肩も背中も痛いので、寝てると当たってとにかく痛い。起きてるほうがまし。
一度寝転ぶと、背中全面が痛く、腕も上がらないため立ち上がるのに苦労する。
ゆっくり時間をかけて「いててててて」と叫びながら、体を半回転させて
ベッドから転がるように下りる(っていうか落ちる)。亀のほうが起き上がるのがうまい。
3日目、4日目。
痛みが治まらない。鎮痛剤を飲みまくる。
頭の中で(これってやっぱり骨折では……)と何度もよぎる。
痛すぎて(あぶないところが骨折してる? いやもう、むしろ死ぬのでは……?)と思う。
※ここまで休日診療に行かなかったのは、やっぱり寝違えでは……? という気持ちも捨てられなかったから。
びっくりするほど痛かったけど、体を触ると筋が張っているような感覚があって……これが治れば痛みも治まるのではと思ってしまっていた。
今振り返れば、早く行けばよかったのに。
5月6日。
やっと、やっっっと、ゴールデンウィークが明ける。
朝一番に馴染みの整形外科に行く。
休みの間は一度も外にでなかったため、久々の外出。
しかし、首がまったく動かないため曲がり角がとても怖い。
急に自転車が横から飛び出してきても避けれない。
横を向いて確認できないから……。
向くなら体ごと……!
なんとか病院に到着。
近所の整形外科はGoogleレビュー★1。
なぜなら先生の愛想がとても悪く、冷たい印象を受けるから。それに説明も少ない。
だけど、電気治療の先生方がとてもうまい。
手首の腱鞘炎になるたびにお世話になっていたため、迷わずその病院にきた。
やっっっっと診察
もう心の中では骨折か、病気だと思っていた。
その中で骨折ならどうしようもないのでは……という考えがよぎる。
昔小指を骨折したとき、固定してもらっただけだったから。
でも今よりは楽になるはず……!
そのときは5日間くらいしっかり眠れてなくて、寝不足。
食欲もなく、鎮痛剤も飲みまくって胃が荒れているし、
とにかくメンタルもボロボロだった。
もう悪いことしないから助けて神さま!!
「今まで感じたことがないくらい背中が痛い」
「肩も背中も痛くて、寝返りを打ったら起きる」
「首が動かない、腕は上がらない」
と半泣きになりながら症状を訴える。
本当に、本当につらかった。
すると先生は、とりあえずレントゲンを撮るとのこと。
この時私は(背中の骨がバラバラだったらどうしよう)と不安でおかしくなりそうだった。
骨折なの……?
病気なの……?
死ぬの……?
レントゲン写真を見て、先生は一言
「首やな」
先生ごめんなさい、絶対嘘やと思いました……
「いや……首って……背中と肩が痛いんですよ……?」
首は確かに痛い。でもそれよりも背中がめちゃくちゃ痛い。
何を見て……首……? 首だけ? それとも首の骨が折れてるの?(それはない)
先生のことを疑いすぎて、声が震えた。
先生は私をちらりとも見ずに
「ここの神経が当たってと痛みが出てる」
とレントゲンを指さした。見たけど全然わからない。
でも骨は折れてないみたいで安心した。
頸椎ヘルニアだろうと診断されて、痛み止めと胃薬を出される。
(骨折してなくてよかったけど、首? やっぱり信じられない……)
と思いつつ、スマホで「頸椎ヘルニア」を調べるとたしかに症状が一致。
先生の診断は合ってそう……。
私のこと一瞬も見なかったのに……? 触診さえしなかったのに?
調べると手術など怖いワードがたくさん出てくる。
この時点でかなり疲労がたまっていたので、スマホで検索するのをやめ
出された薬を飲んだ。
すると……数時間後
久しぶりに熟睡できた。
起きて、ちょっと泣いた。
眠れる幸せ……痛みで起きない幸せ。
先生ありがとう……疑ってごめんなさい。
しかし、この薬……意識が途切れるし、足元ふらつく……。
つづく。